瀬戸内海区水産研究所
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17年度いきいき学級

「干潟の生き物、いくつ見つけられるかな?」
― 総合学習で干潟観察会 −

 瀬戸内海区水産研究所が地元大野町にある大野東小学校の総合学習「いきいき学級」に協力し始めて4年目になります。今年は4年生全員を6月7〜8日の2日間に分けて干潟観察会を実施しました。大野町と対岸の安芸の宮島との間にある「大野瀬戸」は全国的にもカキやアサリの好漁場として有名で、そこに点在する干潟のうちで比較的生物相が豊富な場所を選びました。前もって学校に出向き瀬戸内海の特徴や干潟の生物の役割について児童に説明した数日後、事前調査で撮影しておいた約30種類の生き物の写真と名前を印刷したミニミニ図鑑を一人一人に配り、「この中の何種類の生き物を見つけられるか」にチャレンジです。水研側からはスタッフ計10名が参加しましたが、児童からの「これ何ですか?」に時折頭を抱える姿も。 この干潟もアサリ漁場として利用されていて、大潮に当たるこの日は手掘りを営む漁業者の姿も多く見られます。

児童 「あのおばさんすっごーい! サッサカサッサカ掘ってバケツにあんなにアサリが入ってるよ。まるでプロみたい!!」
私 「(いや、プロなんだけど・・・)」
地域の水産業と干潟の結びつきをもう少し強調して説明しておくべきだったかと、やや反省。

 小一時間後、先生の笛が干潟に響き渡ると全員一箇所に集合。観察会開始前にアサリと共にバケツに入れておいた濁った海水がすっかり透明になっている様子を見せられた児童たちは、干潟の生き物の濾過能力の高さとその大切さに納得した様子です。今回見つけられなかった生き物をまたいつか探しに来て新しい発見に触れてくれればと願いつつ、潮が満ちてきた干潟を後にしました。

ミニミニ図鑑