瀬戸内海ブロック水産試験場長会及び水産総合研究センター(瀬戸内海区水産研究所、屋島栽培漁業センター)の共催による「第2回瀬戸内海水産フォーラム」を平成19年10月20日(土)、広島市内にあるALSOKホールにおいて開催しました。
本フォーラムは、瀬戸内海の水産及び環境問題に関する関心の高いテーマについて、関係研究機関などで得られた成果を多面的な視点から発表・解説する事を目的とし、平成17年より隔年で開催しています。
第2回目となる今回は「食卓から海をのぞむ―海の栄養と漁業―」をテーマとし、窒素やリンなどを含む「栄養塩」の瀬戸内海における現状とその役割、イワシやアサリ、カキなどの漁獲量にどのように影響するかなど、当所をはじめ関係研究機関よりそれぞれ報告がなされました(下記プログラム参照)。当日は行政機関、水産関係団体、民間企業、漁業者など県内外から91名の方々にご参加いただきました。
<プログラム>
1.概論
(1)沿岸海域における栄養塩とその重要性
多田 邦尚(香川大学農学部応用生物科学科教授)
(2)瀬戸内海の水産生物と栄養塩とのかかわり
樽谷 賢治((独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所生産環境部環境動態研究室長)
2.各論
(1)栄養塩とノリの色落ち被害について−兵庫県播磨灘の事例−
岡本 繁好(兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センター主任研究員)
(2)アサリの生産と栄養塩の流れ
浜口 昌巳((独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所生産環境部藻場・干潟環境研究室長)
(3)イワシの減少と栄養塩の関係
川口 修(広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター研究員)
(4)かき養殖と栄養塩の関係−広島湾の事例−
平田 靖(広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター副主任研究員)
(5)魚類養殖の環境負荷を軽減する複合養殖について
木村 創(和歌山県農林水産総合技術センター水産試験場漁場環境部長)
能登谷 正浩(東京海洋大学応用藻類学研究室)
(6)瀬戸内海の再生に向けて−漁業生産向上の視点から−
山崎 誠((独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所生産環境部長)
3.総合討論
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当所秋山所長の挨拶
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会場内の様子
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講演の様子
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参加者との質疑応答
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