瀬戸内海区水産研究所
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伯方島栽培技術開発センターが尾道市役所でオニオコゼ放流調査の経過報告を行いました



 当所伯方島栽培技術開発センターでは、2009年の7月に広島県尾道市周辺海域へ外部標識を装着したオニオコゼ10,000尾を放流し、移動回遊調査を開始しました。
 
 本調査は、計画立案の段階から尾道市産業部農林水産課をはじめ、尾道地区水産振興協議会、尾道水産青年協議会、広島県農林水産局農水産振興部水産課などの多くの機関の積極的な協力のもとに実施しています。このため、伯方島栽培技術開発センターでは11月10日に尾道市役所で経過報告を行い、11月の時点で漁業者の皆さんから寄せられた標識魚の再捕報告件数が100件を超えたこと、本種は放流する場所によって移動する様相が異なること、また、放流場所が異なっていても放流後は特定の海域に移動して滞留する可能性があることなどを説明しました。
 
 平谷祐宏尾道市長からは「この調査をきっかけに、各地で有用魚種の放流が行われ、第一次産業が活性化することを期待しています。」とのコメントを頂きました。伯方島栽培技術開発センターでは今後も引き続き調査を行う予定です。

放流後,漁業者によって再捕された標識魚(写真提供:尾道市産業部農林水産課 横山主査)