「みんなの海をきれいに、魚を大切にしよう」をテーマに出前授業を行いました


 

瀬戸内海区水産研究所では限りある水産資源の現状とそれらを保護する大切さを知っていただくため,小学校への出前授業を行っています。

今回は626日に広島県の呉市立昭和南小学校を訪れました。同校では5年生の児童が「海とさかなコンクール」(主催:朝日新聞社他)に応募するため、「みんなの海をきれいに、魚を大切にしよう」をテーマに授業を行いました。授業では稚魚のゆりかごの役割を担うアマモの重要性や卵から仔魚が誕生するまでの過程、つくり育てる漁業のしくみなどを説明したほか、当日の朝に当水産研究所伯方島庁舎(愛媛県)でふ化したばかりのオニオコゼの仔魚やふ化後1ヶ月が経過した稚魚をコップで掬って観察したり、トラフグの稚魚のお腹を触ってトゲが生えている場所を確認するなど、実際に魚と触れ合う体験もしました。

 昭和南小学校は海から離れた場所にあるため、児童の皆さんは初めて触れる海の不思議に興味津々で熱心な観察と質問が相次ぎ、1時間半の授業時間があっという間に過ぎてしまいました。近い将来、彼らの中から優秀な研究者が誕生することを願うばかりです
 

当日の様子