第16回広島湾研究集会 開催報告

-広島湾におけるカキ採苗の好不調の原因を探る-

 


 
  平成27年12月18日(金)、広島市西区民文化センターにおいて「第16回広島湾研究集会-広島湾におけるカキ採苗の好不調の原因を探る-」を開催しました。

  本研究集会では、まず、これまでの広島湾でのカキ幼生の発生と採苗状況を整理・総括した上で、海洋環境の観点から採苗の好不調の原因について検討が加えられました。また、種ガキの供給地である宮城県におけるカキ幼生の発生と採苗状況を広島湾のものと比較することにより、幼生の餌料環境と流動環境が採苗の好不調を左右する最も重要な要因であるとの共通認識に達しました。さらに、これらの結果を踏まえて、採苗技術の安定化・効率化を目指した新しい試み-親貝筏の移動・設置への取り組みとモノクローナル抗体を用いた種見作業-が紹介・提案されました。

 当日は、大学、研究機関、地方自治体、漁業者団体、民間企業、マスコミなどから110名の参加があり、全体を通じて活発な議論が交わされました。