平成23年度 一般公開 開催報告


 梅雨明けから一週間後の平成23年7月16日土曜日。瀬戸内海区水産研究所の夏の恒例行事『一般公開』が今年もやってきました。見上げれば透明感のある青に、白さが際立つ入道雲。空だけ見ると清々しい好天ではありますが、この日も連日のように報道されている猛暑となってしまいました。そんな猛暑日でありながら、かつ例年と臨時駐車場所が変わる、JR大野浦駅から連絡バスを走らせるなど初の試みもありましたが、522名と依然多くの方々にご来場いただける結果になりました。大変暑い中、誠にありがとうございました。
 また、催し物についても例年と一部内容を変更し、『タッチプール』を拡大化、『お魚クイズ』を『お魚水槽』へと縮小化させていただきましたが、『お魚クイズ』が無くなったことについては「残念」とのお言葉をアンケートにお寄せいただきました。毎年楽しみにされていたリピーターの方々には申し訳なく思っております。この他お寄せいただいたたくさんのご意見・ご感想については、来年に向け、より良い一般公開を目指すべく参考にさせていただきます。
 それでは、再度となりますが、ご来場いただきました皆様、大変暑い中、誠にありがとうございました。来年のご来場も心よりお待ちしております。
 

 
  ご覧のとおりの好天です!空と海は青々としており、しらふじ丸の白い船体と宮島の緑が映えていました。

 

開始時間早々から大勢の方にお越しいただき、午前中から所内は満員状態になってしまいました。


 
今年は『あんじい』がお出迎え。ベビーカーの赤ちゃんも「何だコレ?」とばかりに興味津々に見つめてました。きっと可愛い記念写真が撮れたことでしょう。


各部・センターによる『研究紹介コーナー』と船舶職員による『ロープワーク教室』です。どこもかしこも来場者の方々でいっぱいです。

 
増養殖部と海産無脊椎動物センターでは、サワラの成長標本やオニオコゼの種苗などを紹介していました。やはり生き物は人気があり、種苗の水槽を誰もがのぞき込んでいました。

 
環境保全研究センター有害・有毒藻類グループ(写真左)では、赤潮や貝毒の基本的な情報、ミズクラゲの水槽、顕微鏡で見る赤潮プランクトンなど、また、同センター有害物質グループ(写真右)では、有害物質が生物に与える影響や影響を受けた魚の骨格標本、マミチョグやイソゴカイの水槽などを紹介していました。


生産環境部では、アサリの保護育成や海草藻場の生き物を海域ごとに紹介していました。海草藻場の生き物では、一人の子が説明をしっかり聞いていました。

 
『ロープワーク教室』です。色々と便利な結び方を学べます。子供たちに船舶職員が「違う違う、こうこう」と熱心に教えていましたが、しっかり習得できたのでしょうか?

人気コーナーの『海藻押し葉ハガキ作成』です。今年も大勢の方がチャレンジしていました。

 
『お魚水槽』では触ると危険なアイゴとオニオコゼを紹介しました。どんな危険があるのか、食べられるのかなどを尋ねる方々が多かったようです。


一番の人気コーナー『魚介に触れるタッチプール』です。今年は生き物と水槽を増やし、より多くの方に楽しんでもらいました。一時的に非常に混雑しましたが、子供たちが楽しそうでなによりでした。

 
一般公開名物『かき氷』コーナーです。広い日陰を確保するため設置場所を例年と変えました。また、今年は久しぶりに品切れとなりました。食べることができなかった来場者の方、ごめんなさい。


『漁業調査船しらふじ丸公開』です。子供たちは船の中も外(!?)も気になってたまりません。「船員さんになるにはどうしたらいいの?」といった質問も聞かれました。

 
お出迎えと同時にお見送りも『あんじい』です。子供たちとはたわむれてましたが、アンケートにご協力いただいた来場者の方々にはお別れ(?)をしていました。

 
一般公開当日、研究所近くの大野西市民センターでは『夏休み子供教室』を開催しており、時村所長が「資源(しげん)としての魚(さかな)」と題した講演を行いました。魚の名前やその個体数など、子供たちへの質問を交えながら分かりやすく説明し、楽しみながら理解してもらいました。
 
 
当日の様子