しらふじ丸調査航海報告

九州西部海域における有害赤潮プランクトン調査

航海期間:平成26年7月27日~8月1日

 九州西部に位置する有明海と八代海で有害赤潮プランクトン調査を実施しました。海の中には多種多様な植物プランクトンが存在しており、有害種が赤潮を形成すると漁業被害を起こすことがあります。今回の調査では種類ごとの植物プランクトンの鉛直分布(深度ごとの密度分布)を調べるとともに、植物プランクトンの分布や増減に影響を与える海洋環境について、様々な機器を用いて観測しました。植物プランクトンの中には鞭毛を使って自ら泳ぐことができる種類もいます。調査後半ではこれらのうち、有害赤潮プランクトンであるコクロディニウム ポリクリコイデスの日周鉛直移動(昼間に上昇し、夜間に下降する規則的な運動)を調べるための昼夜連続観測も行いました。

今回の調査定点図(左が有明海、右が八代海)です。
深度ごとの採水を実施し、船上での検鏡・計数も行いました。
海中の流れや乱れを測定する観測機器です。