五日市高等学校の生徒が総合学習の一環で来訪

 平成26年10月10日(金)、広島県立五日市高等学校の生徒(2年生)と先生の12名が総合的な学習の時間「クリスタルセミナー」の一環として当所を来訪しました。
 この総合的な学習の時間では、自己の将来像やライフプランの設計にかかり、社会に目を向ける活動を中心として、人間関係形成・社会形成能力、キャリアプランニング能力を身につけることを目標としているそうです。
 今回当所で準備したプログラムは「水産総合研究センター及び瀬戸内海区水産研究所の紹介」「しらふじ丸はじめ所内見学」「魚の『耳石』説明と実際の採取体験」「赤潮プランクトンの電子顕微鏡観察と解説」です。また、生徒からの質問に答える時間もありました。耳石の採取体験と電子顕微鏡観察については、おそらく初めて体験された方が多かったのではないでしょうか。
 短時間のプログラムでしたが、今回の学習で学び感じたことを今後に役立てていただければ幸いです。

 
北村業務推進部長から水産総合研究センターと瀬戸内海区水産研究所の業務紹介を行っているところです。このあと、しらふじ丸を中心とした所内見学を行いました。
 
生産環境部の河野グループ長が、魚の研究ではしばしば利用される「耳石」について、耳石とはどのようなもので、そこから得られる情報をどのように利用しているのか、など説明を行いました。続いて、実際にサンプル(カタクチイワシ)から耳石を取り出す作業を体験しました。これがなかなか大変で、みんな集中して作業を行っていました。
 
環境保全研究センターの外丸主任研究員が、赤潮についての説明とその赤潮を抑えようとする仕組みの一つと考えられるウイルス感染について説明を行いました。続いて、実際にウイルス感染している植物プランクトンの細胞を電子顕微鏡で観察しました。みんな少々緊張しながらも電子顕微鏡の観察や操作を体験しました。