瀬戸内海区水産研究所
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研究所トピックス

1.瀬戸内海でのアマモ場の現状と回復への取り組みをテーマにフォーラム開催
 10月29日(土),「瀬戸内海でのアマモ場の現状と回復への取り組み」をテーマに,瀬戸内水研や瀬戸内ブロック水産試験場長会などの主催で,第1回の瀬戸内海水産フォーラムを開催しました。漁業者や市民の方々を含め145名の参加があり,成功裏に終了しました。
[フォーラム風景][講演要旨]

2.アサリ食害種のナルトビエイをテーマにしたシンポジウムを開催
 7月4日(月),「ナルトビエイの生態と対策方法の実際」と題して,瀬戸内水研とアサリ資源全国協議会瀬戸内海ブロック分科会の共催で,緊急ミニシンポジウムを開催しました。本問題に関する関心は高く,研究機関のみならず,現場の方の出席もあり,60名を越える盛況となりました。

3.赤潮プランクトンに感染するウイルス研究で学会賞受賞
 当所の外丸研究員の研究「赤潮プランクトンに感染するウイルスの生態研究と赤潮防除への応用研究」に対して日本プランクトン学会奨励賞が授与されました。これは当所で進めているウイルスによる有害・有毒プランクトンの被害軽減・防除研究の一環であり,実用化に向けたさらなる研究が期待されます。
[トピックス]

4.ワカメを処理し,アコヤガイ初期稚貝の好餌料に
 当所の内田主任研究官がワカメを単細胞化しながら乳酸発酵させる技術を開発し,このワカメ粒子がアコヤガイ初期稚貝の好餌料となることを見いだしました。労力とコストを削減出来る初期餌料として注目されています。この論文に対して平成16年度日本水産学会論文賞が授与されました。
[トピックス]

5.新顔の赤潮プランクトン シャットネラ・オバータの種場を発見
 平成16年夏に初めて赤潮を引き起こし,養殖魚に2億円を越える大きな被害をもたらした新顔のプランクトン シャットネラ・オバータの種場を発見しました。この発見は本種赤潮の発生予察にもつながるのではないかと期待されています。この発見は全国紙にも掲載されました。
[プレスリリース]

6.湖沼に大量発生するアオコ原因種を死滅させるウイルスを単離
 アオコ原因種のミクロキスティス属プランクトンは人への健康被害も懸念される有害種ですが,そのプランクトンを死滅させるウイルスの単離に成功しました。湖沼環境の悪化防止対策に光明を与える研究として注目されています。この発見は全国紙にも掲載されました。
[プレスリリース]

7.輸入アサリの偽装表示防止技術の開発がスタート
 アサリの産地を偽った偽装表示が問題となっていますが,輸入アサリを迅速・精確に判別する方法の開発に着手しました。この成果は表示の偽装防止や国内アサリ産地の保護・育成につながります。今年度新たに始まった高度化事業のひとつ緊急課題即応型調査研究の予算で実施されています。

8.有機スズに代わる新しい船底防汚剤の危険性の評価研究を開始
 有機スズ系防汚塗料の使用禁止に伴い,それに代わる新たな防汚剤の使用が増えていますが,その危険性は充分把握されていません。生物に影響のない濃度や実際の海域での濃度を推定することによって,新しい防汚剤の危険性の評価を行います。この研究は環境省の地球環境保全予算で3年間行います。

9.今年も好評 −瀬戸内水研の一般公開−
 7月23日(土),恒例の瀬戸内水研一般公開を行いました。500名を越える来場者があり,今年はリピーターが初めて半数を超えました。すっかり地域に密着した証拠でしょう。来年も楽しい一般公開を企画します。
[開催風景]

10.瀬戸内水研に新戦力続々加入!
 研究の活性化が求められているなか,新規採用1人,任期付採用1人,研究等支援職員4人,学振特別研究員1人,派遣研究員1人の8名が新たに加わりました。若い研究者の頭脳(と体力?)が研究の推進に大いに役だってくれることでしょう。