漁場の生物多様性を調べよう-その評価のための基礎知見と応用-

はじめに

 地球上の生物多様性が喪失していくことへの懸念が高まっています。海洋環境においても生物多様性の重要性が叫ばれ、その保全策について議論されています。漁業においても、持続可能なかたちで漁場を維持していくためには、生物多様性に配慮することは重要と考えられます。しかし、漁場における生物多様性の保全については、興味の対象がほぼ漁業対象生物に限られていただけでなく、漁業者の利益と相反する面もあることから、これまでどちらかというと消極的な議論に留まっていました。
 これらの背景を踏まえ、漁場環境生物多様性評価指標開発事業(水産庁、H19-24)および漁場環境生物多様性評価手法実証調査事業(水産庁、H25-29)では、まず漁場における生物多様性を評価する手法を検討することから始めました。
 これまでもいわれてきたことですが、”生物多様性”というのは、実はとても複雑で捉えどころのない面を有する研究テーマです。その評価手法の開発についても、多くは未だ試行錯誤の段階にあります。ここでは、”漁場”の”生物多様性”について、上記事業で開発された、あるいは開発途上の評価手法を解説するとともに、それにより得られた知見、改めて提起された問題点などをご紹介します。



1)お手持ちのデータから、生物多様性の程度を計算できます
 ★Rによる群集組成の解析(マニュアル)
  ☆多様度指数計算(便利ツ-ル)
  ☆群集の類別と配置図の計算(便利ツール)
  ☆群集データの多変量解析法とRのコードの解説(マニュアル)
2)干潟の生物多様性の評価と調査の手引き
 ★干潟で生物多様性調査をする際の手引き(解説)
 ★カメラで調べる魚類の多様性-タイムラプスカメラで水中撮影してみましょう(マニュアル)
   ☆ビデオカメラを干潟に設置したら・・・ウナギの生息が確認されました(コラム)
3)岩礁生態系の生物多様性の評価と調査の手引き
 ★岩礁生態系の特徴を把握し、適切に管理するために(解説)
   ☆ウラウズガイ増加の謎を生態から考える(コラム)

本サイトの内容は、主に漁場環境生物多様性評価指標開発事業(水産庁、H19-24)および漁場環境生物多様性評価手法実証調査事業(水産庁、H25-29)の成果をもとに作製されました。

◎漁場に入って調査を行う場合には、その地域を管轄する漁協に事前に連絡を入れて、調査の許可を得る必要があります。